新緑がまぶしく、爽やかな風が吹く季節となりましたね(*^-^*)
当社は世界遺産日光から車で約30分ほどにあります。
日光へいくとパワースポットといわれるだけに、街全体が凛とした静寂な空気に
包まれているように感じ、身が清められたように思います。
そんな日光にある由緒正しいお寺「龍蔵寺」
今回、屋根の葺き替えをお手伝いさせていただくことになりました。
長い年月風雨にさらされてきた屋根は「緑青」(ろくしょう)という錆に覆われています。
これはこれで、歴史を感じるロマンのある色ですよね (*'▽') 「緑青」とは銅が酸化することで生成される青緑色の錆です。
銅青(どうせい)や銅銹(どうしゅう)ともいうそうです。
水に溶けないので、銅板の表面に皮膜を作り内部の腐食を防ぐ効果や抗菌力があります。
なるほど( `ー´)ノ だから、神社仏閣の屋根に使われることが多いんですね!
では突然ですが、ここで問題です❕
第一問
この丸で囲った部分の名前はなんでしょう?
① 宝珠 ② 宝箱 ③ 宝くじ
正解は・・・① 宝珠(ほうじゅ) 宝珠とは災難を除き、濁水を清くするといわれ、思い通りになる珠のことです。
宝珠を得るとどんな願いもかない、欲しいと思っている宝物を作り出すといわれています。
仏教においては仏や仏の教えの象徴とされるもので、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩、如意輪観音などの仏の持ち物で、三昧耶形とされています。 仏塔の相輪の上や仏堂の頂上、橋の欄干などの装飾にも使われていて、一般的に、下が球形で上が円錐形にとがった玉ねぎのような形をしています。 3つの宝珠が重なった形で、下に2個横並びに、上に1個乗った形です。火炎に包まれているため、上部がとがった形になっています。
宝珠を入手すれば、多くの財宝を得ることができるようになり、毒におかされず、火にも焼かれないといわれています。
火に焼かれない・・・だから神社仏閣の屋根に置かれるようになったのかもしれないですね🏠 第二問
この丸で囲った部分の名前はなんでしょう?
① 縋り屋根 ② 垂れ屋根 ③ 雪崩れ屋根
正解は・・・① 縋り屋根(すがりやね)
本体の屋根屋根の先にすがりつく(=しがみつく)屋根構造の事を指します。
軒先違い・縋る等と呼ばれる事もあるそうです。
縋り部は雨漏りするケースが多く、 雨漏りとして室内には現れなくても、野地板や下地が劣化しやすい箇所です。
唐草とケラバが重なり合う部分なので、構造的にどうしても水の流れを止めてしまい経年劣化して雨水が入りやすい部分なので施工も注意が必要です。
この緑青色の屋根がどんな風に変化していくのか、順次ご報告したいと思います (^_-)-☆
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